どうして箸をきちんと持たないといけないの?
1400年続く、日本人の大切な食文化だからです。
食卓マナーを守って、心地よく食事をしましょう。
ある調査によると、小学生の70%、中学生の50%が正しく箸を持てないというデータも。お会いする外国人の方は、みなさん上手に箸をお使いです。食卓は大切なコミュニケーションの場です。嫌い箸をしない、食べ物や作ってくれた人に対して「いただきます」「ごちそうさま」とあいさつをする、背筋をのばしてひじをつかない、といったマナーを大切にしましょう。
もっと詳しくかつては大家族が団らんで食事をしており、祖父母が孫に箸の持ち方など、衣食住の伝統を教える機会が多くありました。しかし現在は核家族化がすすみ、しつけの機会が失われ、「6つのこ食」が増えています。
3~8歳はしつけ期間で、スポンジのようにしつけを体得できるとても大事な時期です。
動物らしい本能を司る小脳は、8歳ごろに完成します。子どもが好き勝手にする環境で育ってしまうと、動物脳のままになってしまうので、しつけをして人間脳にしてあげないといけません。
10~12歳で大脳が完成すると、しつけることはより難しくなります。
大事な子ども時代にしつけをする場が、食卓なのです。
閉じる6つのこ食とは何ですか?
子どもに悪い影響のある食べかたのことです。好き嫌いが増えたり、わがままに育って社会性が養われなかったり、心身が不健康になってしまいます。
好き勝手に食べてもいいという食事を繰り返していると、子どもはそれでいいんだと思い、食事の他にもわがままになり、協調性が失われてしまいます。叱られることに慣れないので、怒られるとキレたり、ストレスに弱くなって社会を生き抜く力が身につきません。
こちらの表をご覧下さい。一緒に夕食を囲む家族が、昔より減っていることがわかります。
朝食と夕食はできるだけ家族と一緒に食事をしましょう。
食卓作法や食べものへの感謝などを子どもに教え、体が自然と動くようトレーニングします。直に接していますから、具体的で伝わりやすいのです。
また、食卓ではテレビを消してコミュニケーションをとり、楽しい雰囲気づくりをすることが大切です。