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HATTORI食育クラブ 食育通信No.45

対談

服部幸應×「食育弁当」ネットワーク

「株式会社 ブレイン」クリエイティブゼネラリスト CEO 松村 俊/「有限会社 食工房」代表取締役 平野礼子/フードトータル マネージメントゼネラリスト 永田一郎/「株式会社 食彩房成木屋」代表取締役社長 武藤秀一郎/服部栄養専門学校校長 医学博士 服部幸應/「株式会社 ジャック」代表取締役 藤本裕二/「株式会社 ジャック」専務取締役 大坪 潤/「エルサ」代表取締役 下坂澄雄/「株式会社 夢のかけはし」代表取締役 久恒浩一(写真左から)
おいしくて健康に良く、日本に合うお弁当を提供する「食育弁当」ネットワーク。全国各地の会社がつながり、世界を良くする食育ビジネスとしての礎を築いています。
人に良いバランス、地域の地産地消、自然が与えた食を大切にした食育弁当で、国民の方々の健康な幸せに貢献。
「食育弁当」は給食・配食事業、食堂はもちろん、デザイン・アパレル関係の方にまで幅広く賛同されています。あらゆる事業の視点から、食育をテーマに対談いたしました。

食育とは 

服部
すでに皆さんは共通認識とされていますが、あらためて食育についてお話いたします。 食育は、知育・徳育・体育の礎となるものです。20年ほど前からの働きかけにより、平成17年に食育基本法が施行されました。 食育は幅広く、人間をつくる教養です。健康・食糧・教育の面からのアプローチが必要であるため、厚生労働省、農林水産省、文部科学省の3省合同で作成した法律です。
   

食育の三本柱 

服部
食育は三本の柱で成り立っています。一本目は「選食力を養う」、何を食べれば安心・安全で健康になれるか。二本目は「衣食住の伝統の継承」、家庭の食卓でのしつけやマナーの習得、コミュニケーションのあり方の大切さ。三本目は「地球規模で食を考える」、食料自給率や環境問題、経済問題を視野に入れること。 生活習慣病や家族と心のこと、農林水産や経済など現代にはさまざまな問題がありますが、すべての根底には食があり、食を良くすることで人や日本、地球を良くしていこうという取り組みが、食育なのです。
  

広がる「食育弁当」

永田
産業給食で活躍されている方はもちろん、婦人服やデザイ ナー分野の皆様にも共感していただき、集まっていただいています。ご縁も食育と考えております。小さな種から大きな輪を、今後も食育がもっといい形で広まり、ひとりひとりの国民に良い経済を目指したいと考えています。
服部
食育弁当は3年前から始められていますね。
平野
石の上にも三年といいますが、毎月食育弁当を作り続け、目標の100食提供を達成することができました。皆様にお力をお借りして、これまでをワンステップ、これからをツーステップとして、地元だけではなく、九州全体に広げていきたいですね。レシピをご考案されている髙野先生とのやりとりの中でも、いろいろな発見があります。
髙野
日本人は昔ながらの食生活を続けていれば、保険を圧迫している生活習慣病を防ぐことができます。また、ヘルシーであるだけではなく、おいしさを大切にしています。そしてなるべく皮ごと使い、栄養をまるごと摂り、ゴミも出さないようにと考えていますが、農薬がたっぷりだと出せませんから、安心安全な食材の調達もテーマです。食育弁当というすばらしいお取り組みをお手伝いする中で、今後も現場の皆さんやお客様の声を反映させていただけたらと思います。
平野
これまでの産業給食とは異なるのでスタッフの教育は大変でしたが、意識が変わりました。食育弁当は社員が家族の分まで買って帰りますし、社員同士で食の情報交換をしています。
服部
すばらしい。今後ますます、賛同者も増えていくと思います。
武藤
今年の5月から、食育弁当を取り入れていきます。弊社は創業74年、祖父の代から食堂を開き、父の代より産業給食・冠婚葬祭の仕出し・レストラン業を営んでおります。服部先生の食育クラブに参加させていただき、近隣市町村の社会福祉協議会・農協様協賛のもと、食育セミナーを開催させていただきました。食育に取り組む中で、20年前と違う本物志向を感じています。これまでの安さの戦いではなく本物の食を提供したいという思いがあり、食育弁当への参画を決めました。地域の皆様に、安心・安全で健康的なお弁当をお届けできたら幸いです。
  

デザインも食育

松村
都市計画からブランドデザインなどに関わっています。デザイン従事者は食育から逸脱しておらず、衣食住の一端を担っていると考えています。
藤本
アパレル関係の会社ですが、ご縁があって食育事業に参画しています。2人の娘が安心して子育てができる環境を、父親として整えたいという願いからでした。3.11以降、日本に貢献したいと、今年からは食に関して日本のためになるよう全力で努めます。
大坪
これまでアパレルや飲食関係に従事していましたが、効率効果を求め利益重視であることに疑問を抱いていました。私も食育に力を注げたらと賛同しています。
下坂
婦人服を扱っていますが、対象の50~70代女性の意識が変わってきています。着るものは皆さんお持ちですが、今一番求めているのは、安心安全・健康・長生きなのです。久恒さんとの出会いをきっかけに、時代が変わったな、我々も変わる時期だなと考えました。ビジネス面でお役に立てたらと考えています。
松村
おいしさの中に美しさがふくまれています。五感の中で、味覚ほどあいまいなものはないと聞きます。ですから食材はもちろん、場と器、つくる人のエネルギーという形を、パンフレットなどにも反映させていきたいなと。デザインの有用性を食育と関連づけ、産業界をふくめ循環型社会の思想につながればと心から願い、ささやかながら日本に貢献できたらと活動しています。
藤本
餅は餅屋、私たちは広げていくことが仕事ですね。
大坪
イベントを開催する中で、メッセージを伝えていくことにも意味があると思います。
服部
私の中で、デザインは食育に含まれています。蛍光灯のもとで食事をすると免疫力が下がり、白熱灯や自然光の中では免疫力が上がることが、アメリカの大学病院の実験でわかっています。 暗闇の中で鼻をつまむと、もう何を食べているのかわからない。見た目はとても重要です。形、色、照明など、総合的に見ることも食育なのです。
 

人と環境に良い有機・自然栽培

久恒
無農薬の栽培を完成させ、穀物や野菜を山口地区、中国地区などで広めており、食育弁当でも使っていただきます。私は生産者でありながら、農業技術の指導を行っています。 農業を始めたきっかけは、子どもに障がいがあることでした。障がい者は10年ほど前は5人だったのが、現在は150名となり、人数が増えています。原因は食ではないかと考え、安心・安全なものをつくり、福祉雇用を広げたいと。
服部
今後、有機・自然栽培は広めていかねばなりません。有機JASという基準が日本にはありますが、現在0.16%、自主規制の方も4~5%で、日本の状況に合っていない部分があります。
久恒
実際に味を知ってもらったり、農園の環境を見ていただくことで賛同者が増えています。20~30代の若い主婦の方は関心が高く、子どもたちに安全なものを、という意識は大変強いですね。より広めていくためには、もちろん収量を上げ単価を下げることも大切です。 生産者の方に、何を使ったらどうなるかと認識を持っていただき、土のレシピを書いて伝えています。 ミネラルのバランスで免疫力の高い土ができ、農薬や肥料がなくても病気をせず作物が育ち、収量も上がります。土作りで8割、水環境を整えるところで9割仕事は終わりです。環境問題もひとつのテーマであり、正確な情報を伝えていけたらと活動しています。
服部
なるほど、理にかなっていますね。広めていくためには、日本の保障制度も整えていかなくてはなりません。そしていかに差をわかってくれる人を増やすか。
久恒
食育弁当は、我々の取り組みを伝えるツールになります。
松村
多くの人に安全な食材が手に入る仕組みをつくり、ビジネスにして後継者を育てることもできるといいですね。
藤本
我々は経済をまわすことを重点的に行うつもりです。
下坂
売っていく形を作らないといけませんね。消費者の声に近い私の役割は、聞こえる意見をフィードバックし、次につなげていくことです。
服部
それぞれのお立場で、ぜひ一生懸命にすすめていただきたい。
永田
それが縁ですね。行動するのみ、熱意はどこかに必ず伝わります。
服部
今後もつながり、食育をすすめていきましょう。 本日はありがとうございました。

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食育推進プロジェクト事業部   担当/永田 Tel.093-521-7419    Eメールアドレス/ info@syoku.jp

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