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HATTORI食育クラブ 服部幸應コラムNo.41

子どもの夢と育てかた

子どものとき二輪車がほしくて、3年越しで誕生日にやっと両親に買ってもらったのを覚えています。

ある日近所の友達4人で3キロから4キロくらい離れた所の公園まで行くことになったのです。
途中で野良犬には追われるし、横断歩道を渡るにもスリルとサスペンスの大冒険でした。
途中にある焼き芋屋さんでお昼を買い込んで行ったものです。
その公園には釣り堀もありましたね。
みんなでポケットの中を見せ合いましたが、釣りができるお金がない。「それなら明日また来よう!」と言って、違うルートで家に帰ったのです。
今まで一度も通ったことのない道ですから大変でした。
そして、門限のことを忘れていました。
その日、母親と約束したのは5時だったのですが、帰ったのは6時半。
「ばかもん!何やっているんだ!食事の用意ができているのに。」と、父や母に叱られたものです。

今は子どもが「公園に行きたい」と言っても「危ないから行くな。家にいなさい」と言って外出させない家庭が増えています。これでは探求心、冒険心といったものが失われて育ちません。
その結果、夢のない子どもが増えてきているのではないでしょうか。
もちろん現状では、環境が悪化しているので、子どもどうしで外出させられないのですが、子どもが自由に遊びをとおして、生長できる環境づくりに大人は考えてあげなければならない時になったようです。

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