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HATTORI食育クラブ 服部幸應コラムNo.53

安心安全な野菜選び

食育では「野菜が主役」の食生活がテーマにされ、時代は着々と野菜中心へとシフトしつつあります。
そして「地産地消」「食の安全・安心」「食 料自給率」なども農業への関心を高めてきました。
栽培方法も多様化。そこで「確かな目」が試される時です。

野菜の選び方として、まず表示をしっかり見ましょう。
原産地を表示することが義務付けられているので、パックづめはもちろん、バラ売りのものもポップで表示しなくてはいけません。お店では表示のないものは買わないようにすることが無難でしょう。

そして、栽培方法が表示されている場合があります。
有機JASというマークがあり、以前と比べて増えてきています。
これは堆肥などで土づくりをし、種まきまたは植え付け前の2年以上、禁止された農薬や化学肥料を使わない田畑で栽培されたもので、栽培中も禁止された農薬・化学肥料が使われていない作物に表示することができます。もちろん、遺伝子組み換えのものも使用できません。
また特別栽培農作物というものがあり、その地域の一般的な栽培と比べて、農薬などの使用回数が少ないものです。
表示に農薬の使用状況、栽培責任者、確認責任者、連絡先などが記載されていて、インターネットで確認することもできます。
また持続性が高い生産方法であると評価され、都道府県知事の認定を受けた農業者をエコファーマーといい、農作物にマークがつけられています。
できるだけきちんとした栽培方法の ものを選ぶと、体に良く、きちんとした生産者の助けにもなります。値段は少々高めになりますが、積極的に選びましょう。

良い野菜を選ぶために、生産者とコミュニケーションをとり、実際に育てている場所へ行ってみるのも良いでしょう。直接野菜を届けてもらうこともおすすめです。

誰がどこでどんなつくり方をして、どう運ばれているのかを知ることが、食の安心につながります。そして、食べものをつくる土、水、空気などの環境をきれいにしなければいけないことも、おのずと実感できるのではないでしょうか。

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