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HATTORI食育クラブ 服部幸應コラムNo.42

メタボリックシンドロームを防ぐには

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)という言葉をご存知だと思います。
腹囲径が男性は85cm以上、女性は90cm以上を要注意としています。小児メタボリックシンドロームもあり、6才から15才の男女ともに、腹囲径が80cm以上です。腹囲径にくわえ、血糖値、血中脂肪、血圧のぐあいで判断されます。

現代は小児肥満症と小児糖尿病が増えてきており、子どもたちが偏った食生活をしているのが見受けられます。
しかしそれを見守っていくのが親の役目。
そして小学校に入学したら、先生が親と同じ目線で指導していくというのが必要だと思います。

それからお昼時、「とんかつを食べたいけど、カロリーが高いからどうしようか」とお困りになっているビジネスマンが多くなっているようです。
好きだから食べるけれど、おなか周りが気になるからあとは捨てるという考え方はいけません。残飯を出したらダメです。

カロリーをひかえる料理を当校でもいろいろ試しました。
たとえば衣をつけて揚げるのではなくて、はけでポンポンと少しだけ油をぬって、オーブンで焼くものなどです。油が焦げたいい香りがプーンとして、揚げたものとは多少ちがいますがおいしくできました。
油は1グラム9キロカロリーもあるので、少し気を遣ってみると、料理によっては半分以上のカロリーを抑えることができるかもしれません。

なぜダイエットがうまくいかないかというと、ダイエット食は量が少ないからです。
おなかいっぱい食べられるといいですね。
先述の油の使いかたや肉の部位の選びかたのくふう、油をおとす焼きや蒸しなどの調理法、そして野菜や海藻、きのこをたっぷり使い、みためと量は満足しながらもカロリーをひかえめにできると良いでしょう。
また油はとらなさすぎるのも体に悪いので、質の良い魚や植物油から上手にとることです。
食べすぎたら次の日はさっぱりしたもので調節する、一駅分歩いてみる、そんなゆとりも大切かもしれません。

カロリーをひかえた料理はうま味がでにくいこともありますが、それはみなさんの腕のみせどころです。
ぜひ会員企業・店舗のみなさまには、おいしくてヘルシーな食べかたを開発していただきたいと思っています。

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