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HATTORI食育クラブ 服部幸應コラムNo.56

新型インフルエンザについて

すっかり秋らしくなりました。
気持良く過ごしやすい季節ですが、秋は乾燥が始まりますので、感染症には十分気をつけていただきたいと思います。

現在、新型インフルエンザが流行しています。季節性インフルエンザは定期的に流行し、多くの人が免疫を持っていますが、新型インフルエンザはかかったことのない人ばかりなので、感染が拡大しやすいものです。
新型インフルエンザウイルスが急速に人から人へと感染して広がり、世界的に大流行している状態をインフルエンザ・パンデミックといいます。
WHO はフェーズ(警戒段階)を設けており、6月には最高のフェーズ6とし、世界的にまん延状態だとしています。日本は8月に全国的な流行期に入ったと厚生労働省が発表しました。

現状の感染者数から、ある程度の流行は避けられないと予想されます。国は感染をできるだけ抑え、ピークを遅らせることで医療機関に余裕をつくり、感染者の病状悪化を防ぐことを目指し、ウイルスの病原性の変化を警戒しています。
インフルエンザウイルスは遺伝子をいつも変化させており、人から鳥など種を超えて感染すると、ウイルスが強毒化する可能性があります。
すでにチリで、新型インフルエンザが鳥に感染したという報告が8月にありました。チリ政府は変異はないと発表していますが、引き続き警戒が必要です。

予防は石けんでの手洗い、アルコール消毒が基本です。
手指についたウイルスの接触感染を防ぎます。また飛まつ感染を防ぐために、インフルエンザの流行時は、できるだけ人の多い場所への外出は控え、外出時にはマスクを着用しましょう。
咳やくしゃみが出る時は、咳エチケット(マスクをする、ハンカチなどで口をおさえる、手でおさえた場合はすぐに手を洗うなど)が感染の広がりを防ぎます。

もし発熱などの症状があらわれた場合は、医療機関か地域の発熱相談センターに連絡しましょう。
新型インフルエンザについては、厚生労働省ホームページに詳しく掲載されており、わかりやすい動画も公開されています。

そして、日々の生活から免疫力をしっかりつけておくことも大切です。
旬の食材をとりいれたバランスの良い食事と運動で、ウイルスに負けない体づくりをしていきましょう。

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