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HATTORI食育クラブ 服部幸應コラムNo.50

食のファッション

2月9日から11日の3日間、世界料理サミットが開催されました。

多くの方に世界の名だたるシェフの最先端の技術をご覧いただき、また日本の調理技術、素材、食に対する姿勢のすばらしさを再確認していただけたのではないかと思います。

世界料理サミットは、いわば食のファッションショー。料理の美しさやトレンドを存分に味わう機会でもありました。

料理の美しさには、おいしさや盛りつけはもちろん、料理を活かす食器やテーブルコーディネイトも大きくかかわります。
今では白い食器に料理を盛りつけることは当たり前になっていますが、じつはサミットにご参加いただいたシェフ、フェラン・アドリア氏が始めたことです。
サミットをきっかけに、また新たなトレンドが生み出されていくかもしれません。

北大路魯山人の「食器は料理の着物である」という言葉のように、食器は郷土によって独特の良さがあり、料理をひきたて、季節感を演出します。また照明など食環境をととのえることで、いっそう料理の魅力をひきだします。

「おいしさ」は、料理人の技術と心や、料理の素晴らしさを理解する人たちのコーディネイトやサービス、また生産者のこだわり、食べる人の感謝の心などすべてをはらんで創造されています。

食は人と人をつなげます。世界料理サミットは、芸術的な料理を介して文化交流をし、世界をつなげ、食のさまざまな課題に新たな道をひらく場でもありました。

食を守り発展させてゆけるよう、グローバルな視点で食育をすすめていくことの大切さも、再認識することができたのではないでしょうか。

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