先日、文部科学省が「第3回全国学力テスト」を行いました。
じつは同時に生活習慣についてのアンケートも行われています。正答率の高い子どもは、家の人と学校のことを話す、朝食を食べる、ノートをきれいにとる、読書が好きだという傾向があります。過去2回も同様の結果でした。
規則正しい生活習慣と学力の関係から、何が大切かわかりますでしょうか。
それは、親のしつけです。
忙しい現代人にとって、家族で話をしたり、子どもにしつけをするチャンスは、食事の時間です。家庭の食卓は大切なしつけとコミュニケーションの場なのです。
3~8歳はしつけ期間。
10~12歳になると脳が完成しつつあり、好奇心が湧き、なぜどうしてと質問をします。
答えてあげることが大事ですが、子どもが質問をしていない時にこうしなさいと言うと、反発心が生まれます。そんな微妙な時期の前、8歳までが大切なのです。
良いことは良いこと、悪いことは悪いことと教えてあげましょう。
箸をきちんと持ちなさい、好き嫌いせず食べなさいと家族の誰かが言ってあげないと、一生そう思えなくなります。
理屈がわかっていても、気持ちでわからずにムカついて、キレてしまうのです。
食卓は小さな社会ですので、我慢強い社会人になれるよう、ストレス教育をしてあげましょう。
また、テレビを見る時間が短いほど学力テストで正答率が高いという傾向もあります。
食事をしながらテレビをつけていませんか?
テレビを見ていては、会話をしているようでいて、実はちっともお互いの話ができていません。
また子どもがどんな箸の使い方をしているか、何をどう食べているかがわからなくなってしまいます。
テレビはあとにして、食事中は会話を楽しみましょう。
食育基本法は食卓基本法です。
核家族化で家庭環境が変わっても、食卓の重要性は変わりません。
朝ごはんは時間を合わせやすいので、ぜひ一緒に食卓を囲みましょう。
みんなで同じ料理を食べ、わいわいと話をする、それが食育の大事な土台なのです。