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HATTORI食育クラブ 服部幸應コラムNo.66

形が悪くても、虫に食われても、本当のおいしさを

現在、「貸し農園」「市民農園」が人気です。
2005年の農地改正法によって、個人の農家でも市民農園を開設できるようになったためです。
国もバックアップをしており、「教育ファーム」が増え、大人の食育の場となっています。とても多くの方が、食べ物を作ることに関心を持ち始めているのではないでしょうか。

持続可能性のある社会のためには、やはり農薬や化学肥料を極力使わない、オーガニックな農業が広がって行く必要があります。健康や環境を考えた上でももちろん、何よりおいしさに注目してください。
有機農法で作られた曲がった大根や、穴のあいた白菜は、とてもおいしいものです。
誠意と愛情がこめられて、食べた時に食材ひとつひとつの、本当の味が際立ちます。農薬や肥料の独特の刺激はなく、苦味はぴりりと、食材の持ついわゆる苦味が伝わり、甘い物は甘く、辛い物は辛い。豚や牛も同様で、きちんと育てられたものはおいしいのです。

表紙にご登場の大地を守る会様は、35年もの間、安心・安全な有機野菜を広めるために生産者と消費者をつなげていらっしゃいました。そして、小さな積み重ねがビジネスとして成立することを社会的に証明されています。

良い生産者をバックアップするためにも、消費者の方は適正な価格を支払うことが大事です。
行政、企業、生産者、消費者、皆さんで有機農業をすすめていきましょう。

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