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HATTORI食育クラブ 服部幸應コラムNo.54

食育白書でみる食育の現状

先月6月は食育月間でした。
6月13日と14日には島根県で第4回食育推進全国大会が行われ、多くの方にお越しいただき、食育への関心を肌で感じることができました。

食育月間に合わせて、最新版の「食育白書」が、5月26日の閣議で決定されています。
食育白書とは、食育基本法に基づき、政府が毎年国会へ提出しているものです。
メタボリックシンドロームの認知度が9割を超えたこと、20~30代の男性の朝食欠食率が高いことなどが報道されていたので、みなさんも耳にされたのではないでしょうか。

今回の食育白書にも、食育は生きる上の基本で、知育・徳育・体育の基礎となるものだという一文が添えられています。食育白書は6つの章で構成されており、1章は国民運動としての食育の推進、2章以降は、家庭・学校・地域などでの食育推進の状況について、となっています。

それでは、少し内容をみてみましょう。
食育に関心をもっている国民の割合は、現状は72・2%。目標値は90%以上です。
去年より少し下がってしまいました。

「食をめぐる意識と実践の現状」では、「日常の食生活で悩みや不安を感じている人」は33・5%。 その悩みや不安の内容は、「食品の安全性」を挙げた人がもっとも多く69・8%。そして「自分の健康」62・3%、「家族の健康」57%と続いています。

食生活に対する自己評価では、「問題が多い」と答えた人は、37・5%。今後の食生活を「良くしたい」と答えた人は45・5%で、多くの人が改善したいと考えています。
気になるところは、今の食生活について「問題が多い」けれども、改善については「今のままでよい」「特に改善を考えていない」と答えた人が合わせて25%もいたことです。

食育への関心をふくめ、今後の食育のすすめ方は、いかに実践に結びつけるかにあるのだろうと思います。
実践する楽しさ、心地良さをぜひ多くの人に知っていただきたいですね。

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